【10坪不動産開業インタビュー (路面店) 】三軒茶屋の10坪店舗!大手電機メーカーから脱サラ独立。女手ひとつで「和酒とおばんざい 純々」を切り盛りする、佐野さんにインタビュー!〈後編〉
10坪の可能性を信じ、挑戦している方のお話を聞く「10坪ストーリー」。
前回に続いて、大手電機メーカーを脱サラし、三軒茶屋で家庭料理「和酒とおばんざい純々」を開店した店主・佐野さんにお話を聞くいました。
■お店のコンセプトは、「2つめのダイニング」
特別な日じゃなくても、普段使いしてもらえるような「自宅のダイニング」の次の選択肢、「2つめのダイニング」となるようなお店をコンセプトにしています。
私自身、プロの料理人ではないので、決して豪華な食事を作れるわけでもないですし、あくまでほっと落ち着けるような家庭料理が売りです。
あとは、私自身が大のお酒好きなので、お酒のラインナップにはこだわっています。ここ数年、日本産のワインに興味があって、ワイナリーを応援したいという思いもあり、数多くの種類を取りそろえています。
食べ物のメニューが1枚なのにドリンクメニューは3枚もあるのは、お客様にも酒屋さんにも驚かれるのですが(笑)。
■「和酒」と「おばんざい」のペアリング
お店の名前にもあるように、日本酒、日本産ワイン、焼酎という「和酒」と、それに合う「おばんざい」が、当店の売りです。おばんざいって、京都の一般家庭でつくられているおを菜のことを言います。それをいろいろな和酒と一緒に愉しんでもらいたいですね。
よく「オススメはなんですか?」と聞かれるんですが、いつも「全部です!」って答えてます(笑)。
メニューにのっているのは、私が気に入っているものばかり。片っ端から召し上がっていただきたいです。いつも季節に合わせたメニューとそれに合うお酒の組み合わせも常に考えて、ご提供しています。
■仕入れも仕込みも、すべて自分でやらなくちゃ
お一人でお店を切り盛りしている方は、みなさんそうだと思うのですが、誰かが助けてくれるわけでもないので、自分でどうにかするしかないんですよね。
仕入れも仕込みも、片付けも経理も全部一人なんですよ。自分がやらなければ他に誰もやる人がいないっていう状況なのでどうにかするしかないんです。
でも、自分で決めたことに責任を持つのって、どんな仕事でも変わらないと思います。なので、会社員時代の経験は、お店を始めてからも活きています。
あとは、当たり前かもしれませんが、お店を清潔に保つことも大切にしています。これもどんな仕事でも同じですよね。
いまの自分の課題としては、もっとお客様に楽しんでいただけるような会話術を身につけることでしょうか。聞き上手と言われるタイプなんですが、逆に自分から話するのは苦手で……。接客業だからこそ、店主の話って大事だと思うので、なる順番お客様に楽しんでいただけるよう、もっと磨いていきたいと心掛けています。
■新しいことを始めるのに、遅いことはない!
全然ちがう業界から飲食店を始めたので、「怖くなかったの?」って聞かれることもあるんですけど、不安はなかったんですよね。自分が考えたことを実行すれば、必ず結果は出てくると信じてましたし、どうにかなるとも思っていたんです。実際、前職でも計画を立てて実行、修正していくという業務に携わっていたので。会社もお店も一緒なんですよね。
なにはともあれ、自分がやりたいと決めたのなら、思い切ってやってみることです!新しいことを始めるのに、遅いってことはありません。
ただ、決断した時点で、それは夢ではなく達成すべき目標になるということです。しっかりプランを立てて、それに沿って実行するのが大切です。
■「10坪不動産」へ、一言お願いします!
物件探しも、お店の経営も何もかも初めてだったなか、スピード感ある提案とサポートをしてもらって、本当に感謝しています。
空きが出たときにすぐに担当の中城さんから連絡がなかったら、いまのこのお店は存在しません。私以上に、この物件にこだわっていただけたことで、すごく背中を押されたと記憶しています。
おかげで、理想のお店をオープンすることができました。ありがとうございます!
‐佐野さん、取材のご協力、ありがとうございました!
異業種からの飲食店開業には勇気が必要かもですが、佐野さんのご意見に多くの方が背中を押されるのではないでしょうか?やると決めたら、ひとりでもやる。参考になりました!!
【※取材店舗情報※】
店舗名:和酒とおばんざい純々
住所:〒154-0011東京都世田谷区上馬1-16-9
営業時間
月〜金曜日17:30〜23:30
日曜日16:00〜22:00
定休日:土曜日・祝日
席数:カウンター10席
電話番号:03-6453-2904
https://www.facebook.com/washutoobanzai.junjun/
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